Macでレトロゲーム「LULU」CDーROMはここまで進化した!

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※この記事は、筆者の個人的な回想をもとにしたレビューです。当時のMacユーザーとしての体験を中心に振り返ります。

はじめに

「LULU」というゲームというかソフトをご存知だろうか。 2000年ごろに発売され、当時はその斬新さに個人的に度肝抜かれたものです。

このゲームはMac-WINハイブリッドなので、特にMacでプレイする必要もないのだが、 個人的な感覚として、当時ゲームの少ないMacユーザーだからこそ プレイする機会が多かったのではないかと思うのが、この「LULU」である。

Playstation版もあるが、これはPCやマウスで操作した方が世界観に入り込めると思う。

CDーROMはここまで進化した!(当時)

以下、このゲームソフトの特徴である。

  • ゲームという扱いというよりは「本」という扱いである。
  • 本を音声で朗読してくれる。

ここまでは普通だ。しかしこの「LULU」は本の中にあらゆる仕掛けが施されている。 特定の文字をクリックすると、そのシーンの挿絵が動き出したり、 動画に変わったりと、いろいろなギミックが用意されているのです。

いわゆる、本を読みながらその物語の登場人物が本の中から飛び出してくる感覚です。 子供の時の夢のような出来事が、その場で再現されているとでも言いましょうか。

あたかも1冊の本に命が吹き込まれた感覚

ページをめくるたびに、LULUの世界はまるで息をしているように動き出す。 文字が光り、挿絵がゆっくりとアニメーションを始め、 音楽がストーリーの感情をやさしく導いていく。 それはもう、単なるインタラクティブブックの域を超えていました。

当時のCD-ROM技術でここまでやるか、というほどの緻密な演出。 まるで絵本に魂が宿ったような、手触りのあるデジタル体験。 ページをめくる感覚が心地よく、 「読み進める」というより「一緒に生きる」ような読書体験だったのです。

子供の頃に夢見た、本の世界に飛び込む体験

「LULU」をプレイしていると、不思議と自分が本の中にいるような錯覚を覚える。 クリックした瞬間に物語の空気が変わり、ページの奥へ吸い込まれる感覚。 あの時代の技術では考えられない没入感がありました。

今でこそVRやARで「物語の中に入る」体験は当たり前になったけれど、 LULUはすでに2000年の時点で、その感覚を実現していたんです。 まさに先駆者。 テクノロジーとアートの狭間で、 “電子の絵本”という夢を具現化した作品だったと思います。

第2段はあの名作「SNOW QUEEN」

そして続編的な作品が「SNOW QUEEN」。 こちらもLULUの系譜を継ぐ、幻想的なデジタル絵本で、 アートワークやサウンドの完成度はさらに磨きがかかっていました。

氷の女王の冷たい美しさを、まるで雪の結晶のようなインターフェースで表現。 映像も音もすべてが詩的で、Macユーザーの間では「静かに語り継がれる幻の名作」になっています。 個人的には、LULUとSNOW QUEENを“セットで一冊の物語”として感じるんですよね。

今、このゲームを遊ぶには

現行のMacでは、残念ながらそのまま起動するのは難しい。 ただし、Windows環境(XP〜7あたり)を仮想で動かせば、いまでも再生は可能。 また、有志によるプレイ動画やCDイメージの保存情報も一部存在しており、 興味のある人はぜひ探してみてほしい。

今見るとグラフィックは控えめだが、 むしろその素朴さが“本を読む感覚”を強調している。 SNSやAIが発達した現代にこそ、 この静かなインタラクティブ体験をもう一度体験してほしいと心から思う。

まとめ

「LULU」は、ゲームでもあり、アートでもあり、 そして何より“物語そのものに触れる”ことを可能にした作品でした。 今では滅多に見られないタイプのCD-ROMタイトルですが、 当時のクリエイターたちが持っていた“物語への敬意”が強く感じられます。

もし古いMacやWindowsが眠っているなら、 ぜひ棚の奥から引っ張り出して、このLULUを再生してみてください。 ページが開く瞬間、あなたもきっと感じるはずです。 ──本に命が宿るあの瞬間を。

執筆:某長身イケメンデザイナー(元ロックミュージシャン/Macユーザー)

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